超音波(エコー)検査
高周波の超音波を利用して、臓器から返ってくるエコー(反射波)を受信し、
画像化して臓器の状態を観察、診断する検査が超音波検査です。
腹部超音波(エコー)検査
腹部(みぞおちから脇腹のあたり)にプローブを当て、肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓の5 つの臓器を中心に、異常がないか調べます。
疾患があっても症状が出にくい疾患も少なくないので、人間ドックでは標準的に実施されています。腹部や背部に痛みがある時に原因検索として施行するだけでなく、糖尿病の発症や悪化、食欲不振や体重減少などの原因が膵臓がんなどの悪性腫瘍である場合もあります。
腹部超音波(エコー) 検査費用
検査費用(健康保険3割負担) | 約1,600円 |
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甲状腺超音波(エコー)検査
意外と多い甲状腺の病気
なかなか原因がわからない体調不良、甲状腺疾患かも知れません。
気になっている方は、まず甲状腺機能検査(血液検査)と甲状腺超音波検査を受けてみませんか?
頚部にプローブを当て、甲状腺の大きさ、実質の様子(均一・不均一)、のう胞(液体の貯まったもの)、結節(炎症の経過で出来たしこり、腫瘍)などの異常がないか調べます。甲状腺疾患の診療では、通常の診療や健診では調べない甲状腺ホルモンなど(F-T4、TSH、サイログロブリンなど)の血液検査も重要な手がかりになります。必要に応じてお勧めさせていただきますのでご相談ください。
大きなのう胞や結節があった場合には、精密検査のため甲状腺内科専門クリニックや
病院の耳鼻咽喉科・頭頸部外科などにご紹介させていただきます。
甲状腺機能低下症の疑いがある症状
- 毛が抜けやすい
- 皮膚のハリがない
- 疲れやすい
- 太りやすい
- 手足が冷えやすい
- 気分が落ち込み、うつ病ぽい
年齢のせいかな?とか思いがちの諸症状ですが、
これらは甲状腺機能低下症でも起こりえる症状です。
甲状腺中毒症(機能亢進症)の
疑いがある症状
- たくさん食べても痩せていて太らない
- やたら汗をかく
- 動悸がする
- 手がふるえる
こんな症状なら甲状腺中毒症(機能亢進症)かも知れません。
小児であれば、成績不良や落ち着きがないなどの特有の症状があげられます。
甲状腺は首の前面にある小さな臓器で、代謝などにかかわる重要なホルモンを分泌しています。
甲状腺の病気については、機能(働き)の異常と形態(形)の異常の二つの点から診断していくことが大切です。
機能の異常としては、若い女性などに多いのが、甲状腺機能亢進症です。
40歳半ばくらいからは、甲状腺機能低下症が増えてきます。
形態の異常としては、甲状腺腫(甲状腺が腫大している状態)、甲状腺のう胞、甲状腺結節などがあります。
45歳以上くらいから(特に女性)は、異常が見つかる頻度が高いです。
気になった方は、一度、血液検査と甲状腺超音波検査を受けることをお勧めします。
甲状腺超音波( エコー) 検査費用
(健康保険3 割負担の方)
甲状腺超音波( エコー) 検査 | 約1,100 円 |
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甲状腺ホルモンなどの血液検査 | 約3,000円 貧血の検査、生化学検査など 追加した場合は約5,000円 |
※腹部・甲状腺の超音波検査が同時に必要な場合で同日に施行した場合の費用は、腹部超音波検査のみの場合と同額になります。