ゲップ(吃逆)
ゲップは、胃や食道の過剰な気体を口から放出する生理現象です。
症状と病態
ゲップは通常は一時的で無害ですが、持続的なゲップや不快感を伴う場合は、潜在的な問題を示す可能性があります。原因としては飲み込んだ空気や胃の過剰なガス、食道逆流などがあります。
診断
診断には生活習慣や症状の詳細な問診、必要に応じて胃カメラ検査を行います。
治療法・対処法
治療法は原因によって異なりますが、一般的な対処法としてはゆっくりと食事を摂る、飲み込むときに空気を少なくする、適切な姿勢を保つなどがあります。
無意識に空気を飲み込んでしまうことを「呑気症」と言います。
呑気症がもたらす症状として「ゲップ」、「排ガス(おなら)」があります。
この呑気症と歯のくいしばり・噛みしめ癖が関係している場合があるとの報告があります。このことは歯科医師でないと気づきにくいことなので、調査・研究されているのは歯科医師の方々です。そのためほとんどの消化器内科医師には知られていませんしは気づいていないようです。
口腔の健康と全身の健康との関係を重視する当院では、診察時の口腔内観察で噛みしめ癖やTCH(Tooth contacting habit)が疑われる場合には、その是正指導を併せて行っております。
「逆流性食道炎の方は左下にして就寝する(左下側臥位)と良い」ということを消化器専門医が言うのを聞いたことがあるかもしれません。
そうすることによりゲップに伴う胃酸の逆流を減らす効果があると言われています。