耐糖能異常
耐糖能異常とは
耐糖能異常(Impaired Glucose Tolerance, IGT)は、糖尿病の前段階を示す状態で、
血糖値が正常範囲を超えているものの、糖尿病と診断するほど高くない状態です。
日本における耐糖能異常の診断基準は、空腹時血糖値と75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)によって評価されます。
通常の健康診断では、尿糖検査(定性)と空腹時血糖値のみ、もしくは空腹時血糖値とHbA1cという検査が行われます。
糖尿病予備軍とも呼ばれる耐糖能異常ですが、放置せずに生活習慣改善にとりくみましょう。
耐糖能異常の症状
症 状
血糖値が高いほかには異常がなく、自覚症状は特に認めないことが大半です。
耐糖能異常の診断
【診断基準】
1. 空腹時血糖値:
• 正常:100 mg/dL未満
• 耐糖能異常:100〜125 mg/dL
• 糖尿病:126 mg/dL以上
2. 75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値:
• 正常:140 mg/dL未満
• 耐糖能異常:140〜199 mg/dL
• 糖尿病:200 mg/dL以上
【耐糖能異常の重要性】
耐糖能異常は、将来的に2型糖尿病を発症するリスクが高く、また心血管疾患のリスクも上昇します。
そのため、早期発見と生活習慣の改善が重要です。
耐糖能異常の治療
耐糖能異常の段階で適切な食事や運動療法を行うことで、糖尿病への進行を予防または遅延させることが可能です。
2000年頃より歯周病と耐糖能異常、糖尿病との関連についてのエビデンスが発見され注目されています。
口腔の健康は全身の健康と密接に関係しています。
当院では口腔衛生の改善・維持について、きっかけ作りと動機付けでサポートしています。