甲状腺疾患
甲状腺疾患とは
甲状腺の病気と検査について
甲状腺の病気は甲状腺の機能亢進や機能低下、腫瘍など様々な状態を含みます。
甲状腺ホルモンが過剰か不足かという観点からは、甲状腺機能亢進症・甲状腺機能低下症という診断がありますが、その原因はさまざまです。
バセドウ病
亜急性甲状腺腫
橋本病
甲状腺癌
甲状腺疾患の症状と原因
症 状
甲状腺は頸部前面にあります。そこが腫れている場合には甲状腺腫大の可能性があります。
ご自身では気づいていないことも少なくありません。
甲状腺ホルモンが過剰な場合:
動悸(頻脈)、息切れ、汗が多いなどといった症状が出ることがあります。
甲状腺ホルモンが不足している場合:
むくみやすい、太りやすい、手足が冷えやすい、毛髪が抜ける(毛髪のコシがない)といった症状。
極度に低下すると、気分が落ち込み、抑うつ状態に似た症状を認めることもあります。
亜急性甲状腺では、のどや頸部の痛み、甲状腺に一致した圧痛を認めることが多いです。
原 因
バセドウ病・橋本病は、いずれも甲状腺に関連した自己抗体による自己免疫性疾患です。
原因は疾患によりことなります。
甲状腺疾患の診断
検査には血液検査や超音波検査(エコー検査)などがあり、甲状腺ホルモンレベル、大きさや形態の異常を評価します。
甲状腺のう胞はもっとも多い所見です。
結節は「しこり」のことですが必ずしも腫瘍とは限りません。
専門医紹介の基準:
甲状腺機能亢進症は程度により専門医療機関へご紹介する場合があります。
のう胞は20mmを超える大きさの場合に、
結節はおよそ10mmを超える大きさの場合に専門医へご紹介しています。
10mm以下でも甲状腺癌を疑う場合には、専門医療機関にご紹介することがあります。
早期発見や正確な診断により、適切な治療プランを提案し、患者さんの健康管理をサポートします。
詳細や予約については、お気軽にご相談ください。
甲状腺疾患については須川クリニック(中京区)、京都医療センターなど専門医療機関との診療連携を通じて早期発見・早期治療に努めています。
甲状腺疾患の治療
甲状腺機能低下症:
甲状腺ホルモンを内服
甲状腺機能低下症:
原因疾患により治療法がことなります。
バセドウ病の初発例では、専門医療機関で対応が望ましく、ご相談の上でご紹介いたします。
いずれにしても、適切な間隔で血液検査を行い、適切な治療をご提案します。